中高一貫校に通うことには多くのメリットがある一方でデメリットもあり、このデメリット面が医学部受験の際に大きな足枷になってしまう可能性があります…ということをコチラのページでご紹介しました。
上記の「中高一貫校から医学部合格を目指す際のメリットとデメリット」の内容を踏まえて、このページでは中高一貫校の中学生のうちに医学部合格のためにしておくべきことをご案内します。
医学部指導の経験豊富なプロ家庭教師と心理的なサポート経験豊富な臨床心理士が執筆しております。
中高一貫校に通っている中学生さんが医学部受験を見据えた際に、心配なことやお困りなことが出てきたときはご一読ください。
ひとつでも参考にして頂ける箇所があれば幸いです。
中高一貫校から医学部に合格するために中学生のうちから心がけるべきこと
中高一貫校から医学部合格を目指す際に必要なことのうち中学生のうちにすべきことには、成績だけでなく日頃の学校生活も大きく関わってきます。
全国模試で偏差値70を目指す
最優先かつ具体的に目指すべき目標は「偏差値70」です。
定期テストの校内偏差値ではなく全国模試もしくは地域の模試などの実力テストの結果で判断してください。
定期テストは出題範囲が限られていますのでほぼ参考になりません。また、母集団が校内の生徒さんのみなので偏りがあります。
遅くとも中3になったら、中1中2の全範囲が出題される実力テストで偏差値70を取れるようにしましょう。
5教科で偏差値70? 英数理だけではダメ?
もちろん、5教科平均の偏差値が70であることが望ましいです。
英語・数学・理科だけ高得点であっても、大学入学共通テストは国語的な速読力や情報処理力が求められます。
また、私立医学部の一般入試も最近は国語的な速読力や情報処理力が高い方が有利な問題が出題されてきています。
社会科目も、二次試験の小論文の土台として欠かせません。
中学の段階で、5教科平均で偏差値70を取るようにしましょう。
偏差値70取れない場合は…
偏差値70取れない理由は、基礎力が足りていないからです。
教科書の内容をすべて理解し、教科書に載っている問題をすべて解けるようになっていれば、基本的には偏差値65には到達します。
あとは、少し難易度の高い問題集に取り組むだけで簡単に偏差値70はクリアできます。
夏休みや春休みを利用して基礎力養成に励みましょう。
共通テストや一般入試のような問題に慣れる
定期テストだけでは「テスト慣れできません。
定期テストは範囲が限定されています。また、学校によっては暗記だけで得点できる定期テストが出題されます。
そのようなテストだけでは、大学入学共通テストや医学部などの難関な一般入試に太刀打ちできるだけの実力はつきません。
暗記だけでは取れない、”真の基礎力”の問われる問題に解き慣れよう
共通テストや一般入試の問題を見たことがありますか。
高校の全範囲の中から、基礎力、応用力、思考力、表現力…さまざまなチカラを評価するための問題が出題されています。
中学生さんでしたら、高校入試の問題を見てみるとイメージがつかみやすいと思います。
暗記だけでは対応しきれない、真の”基礎力”が問われる問題を解けるようにしましょう。
そのためには、中3になったら高校入試の過去問を解いてみることをオススメします。
全国高校入試問題正解などでさまざまなタイプの問題に触れておくと良いでしょう。
定期テストに集中しすぎないようにする
定期テストの成績で内部進学の”肩たたき”されるシステムをとっている中高一貫校もあります。
そのような学校では、定期テストは気もチカラも抜けないですけれど、あまり定期テストに集中しすぎないようにすることも重要です。
定期テストは(条件付きで)赤点ギリギリでもOK
定期テストで良い点をとっても、中学のうちは医学部受験にはほとんど関係ありません。
ですから、極論を言えば、定期テストは赤点ギリギリでも良いのです。
赤点を取ると再試・追試があると思います。すると、時間と労力を取られてしまいますからもったいないです。赤点は取らないようにしましょう。
また、赤点以外にも「平均点に届かなかったら課題プリントを○枚」などといったシステムのある中高一貫校もあります。
その場合も、平均点以上は取るようにしたほうが無難でしょう。
中学のうちは、定期テストは要領よく乗り切ってください。
推薦を狙うなら高校からは定期テストを大切に
高校に行ったら話は別です。
医学部の推薦を狙うなら定期テストで学年トップレベルをキープすることが必須になります。
高校の定期テストで学年トップをキープするには、やはり中学校の基礎が必須です。
中学のうちは、基礎力をつけることを優先順位1位にしましょう。
課題の質と量を検討する
医学部受験を目指すなら、中学のうちから自分の学校の宿題や課題について検討することも大切です。
あなたの学校、どんな課題・宿題が出ていますか?
中高一貫校の宿題や課題は学校によって非常に大きな差があります。
公立中と同じくらいのユルめな分量の学校もあれば、「これ、1週間ぶんの宿題でしょ? 1日ぶん⁈ うっそ!」…というレベルのとんでもない分量の学校もあります。
宿題・課題をこなすだけで毎日が終わってしまっていませんか。
基礎力をつけなければいけないのに…
授業の予習復習をしたいのに…
宿題が終わらない!
…という悩みを持っている中高一貫校生さん、本当に多いです。
その課題、ホントに必要?
課題の分量が多すぎるなら、本当に必要な質と量なのかどうかを検討するほうが良いでしょう。
ガチで解かずに答えを見ながらでも、とりあえず提出しておけば構わない課題ならばそのようにしてしまいましょう。
でも、気をつけてくださいね。
適当に終わらせて良い課題ときちんと取り組むべき課題を明確にしよう
あなたにとって本当に適当に済ませてよい課題かどうかを見極めなければなりませんし、空いた時間で基礎力をつける勉強を適切な方法でしなければなりません。
課題の必要性や基礎力のつけ方がわからないときは一緒に考えましょう▶️プロ家庭教師×臨床心理士に連絡する
「初見の問題に一発正解すること」を第一目標にする
多くの生徒さんの勉強とメンタルをサポートさせていただく中で、中学のうちに身につけるべきことのうち一番大事なことは、「初見の問題に一発で正解すること」だと思っています。
悪しき習慣「解き直し」
中高一貫校でよくさせられることの中に「定期テストの解き直し」があります。
テストの解き直しは、生徒さんによっては非常に悪しき習慣になってしまいますので気をつけてください。
なぜ悪しき習慣になってしまいかねないのかと言いますと…
「テストで間違えた問題を解き直して解き方がわかった」だけなのに「その問題を解けるようになった」と誤解してしまう可能性があるからです。
「テストでは間違えたけど解き方がわかったから大丈夫」は絶対NG❗️
「テストでは間違えたけど解き直して解き方がわかるようになった」はNGです。
解き直したからといって、テストのバツは○にはならないですよね。
テストで一発正解しなければ意味がないのです。
解き直すのは別に構いません。
でも、少し時間を置いてから類題が解けるかどうかをチェックしてみなければなりません。
さらに、もっと時間が経ってからも別の類題を解けるかチェックしてみなければなりません。
毎回、どんな形の類題も解けるなら、ようやくその問題を「解けるようになった」と言えます。
“ミスすること”に慣れてはいけない❗️
「解き直しで解き方がわかったからOK」を繰り返していると、ミスすることに慣れてしまいます。
100点満点中、60点だったとしても「解き直しをしたら解き方がわかったからOK」と言ってしまって良いですか?
もっと上の点数の人は何人もいるのに「解き直したらわかったから大丈夫」と言ってしまって良いですか?
ミスすることに慣れてはいけません。
大切なのはテストに対する真摯な姿勢
ミスを恐れて、ミスを嫌ってください。
テストを受ける前に、テストで100点を取る自信をつける勉強をすべきです。
テストを受けるときには、神経を研ぎ澄まして、ミスをせずに正解を目指さねばなりません。
私はよく、生徒さんがしたことのある(あるいは生徒さんが所属している部活の)スポーツに喩えます。
「〇〇ちゃんはバレー部だよね。相手のマッチポイントでサーブを打たなきゃならない。めっちゃ緊張するよね。でも、必ずサーブを入れなきゃならない。そのくらいの緊張感で問題を解いてみよう」
というふうに言います。
中学生のうちからこのくらいのプレッシャーをかけても正解できるようでなければ、医学部合格など夢のまた夢でしょう。
中高一貫校から医学部に合格するためにすべきこと:まとめにかえて
中高一貫校から医学部に合格するためにすべきことを、中学生さんに焦点を当てて考えてきました。
本気で、真剣に、医学部を目指すならば、ぜひ実践してみてください。
本気で、真剣に、このページに載っていることをクリアしようとするなら、医学部合格へ一歩ずつ近づいていけるはずです。
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