不登校経験があるからといって医学部受験を諦めていませんか?
この記事を読んで元気出して!
一緒にがんばりましょう。
不登校経験者さんが医学部を目指す理由
不登校経験があっても医学部を目指している受験生さんからのメンタルトレーニングやカウンセリング、学習支援のお申し込みは年々、増えています。
しかし、皆さんに共通しているのは現実的な悩みや潜在的な不安を抱えていらっしゃるということです。
例えば…
今も不登校のトラウマを引きずっている…
不登校経験が不利に働くのではないか…
医学部に入ってもまた不登校になってしまうのでは…
リアルな対人経験が少なくて不安…
基礎学力が不足している…
…お気持ち、わかります。
でもどうか「現在不登校状態だから…」「不登校歴があるから…」という理由で諦めないでほしいのです。
いろんな事情、いろんな背景を抱えながら医学部受験を目指している人はたくさんいらっしゃいます。
人と違う経験をした人の強みは、まさにその人個々の経験に他なりません。
ぜひ不登校経験を活かして、医学部合格を目指してほしいと思います。
不登校経験があっても医学部に合格できる?
不登校経験があっても医学部に合格できるでしょうか…といったお悩みが寄せられること、少なくありません。
結論から申しますと、不登校経験があっても医学部合格は可能です。
現在、受験勉強をする体力があり、受験勉強が可能な程度にはメンタルが安定しているなら諦めずに医学部を目指してほしいと思います。
不登校経験を活かして医学部に受かるには
不登校経験のある受験生さんにとって医学部受験において大切なことをいくつかあげてみます。
基礎学力をしっかり身につけること
まずは勉強面からです。
医学部に合格するには、難しい入試問題を解けるようになることこそ大事だと考えている人も少なくありません。
しかし、難しい問題を解けるようになる前に、確実に身につけておかなければならないのが基礎学力です。
もしも不登校の期間があるために、その間の学習面の基礎が不十分であるならば、医学部対策に取り掛かる前に基礎がためを完璧にしておく必要があります。
不登校の期間が長い場合や、テスト・受験に慣れていない場合は「急がば回れ」と言いますように無理をせず半年間あるいは1年間、基本問題を確実に解ける力がつくまで、基礎力養成にあてる方が良いと思います。
「その間に、どんどん同級生から遅れをとってしまう…」
「浪人生活ばかり積み重ねてしまうと、受験に不利なのでは…」
…というふうに心配される方もいらっしゃいますが、基礎力を身につけてからでないと医学部の問題はとても解けるものではありません。
浪人の年数がかさんでしまうことを心配している人のお気持ちはわかります。
しかし、浪人生活の中で学んだこと経験したことが、その後の人生の糧になれば良いと思うのです。
受験の面接でも、多浪した理由は必ずと言っていいほど聞かれます。
浪人生活で学んだこと経験したことを堂々と答えられるような浪人生活にしていきましょう。
生活習慣を整えること
体力と精神力は医学部の受験に必須です。
心身のバランスが整っていることは、お医者さんになってからも大切なことだと思います。
朝は早めに起きましょう。
お日様の光を浴びるとセロトニンが分泌されます。
生物の勉強になりますね。
食事は3食しっかりと…とまではいかなくても、バランスのとれたご飯をいただいて、頭がしっかり回るようにしましょう。
受験生になると運動をしなくなってしまうからといってダイエットを始める人もいますが、ほどほどに。
栄養を取らないと頭も回転しません。
夜はしっかり寝ましょう。
「睡眠時間を削っても頑張れ」という予備校の先生もいらっしゃるようですが、寝不足のせいで体調を崩してしまうようでは本末転倒です。
不登校経験のある人は生活リズムが不規則になる傾向があります。
頑張りたい時に頑張って眠たい時に寝ると言うのは気分的には楽かもしれません。
しかし、できるだけ学生たちと同じようなリズムで生活することに慣れましょう。
家庭教師と臨床心理士の経験上、生活リズムが乱れがちな受験生さんは、勉強がうまくいっているときは良いのですが、一度うまくいかなくなると生活リズムのせいにしがちです。
特に、不登校経験のある方は生活リズムの乱れをネガティブな不登校経験と結びつけがちです。
つまり「不登校=生活リズムの乱れ」というセットでうまくいっているときは不登校のことも生活リズムのこともポジティブに捉えられるのですが、「不登校=生活リズムの乱れ」セットがうまくいかなくなると、不登校経験のことも生活リズムのことも一気にネガティブに捉えてしまいがちになるのです。
それでも「自由なリズムで生活したい」という方もいらっしゃると思います。止めはしません! かくいう私も夜中の方がエンジンかかりやすいタイプでして…。夜の方がはかどることもあるし、ノッてきたときには時間を気にせず没頭したいものですよね。生活リズムとどうバランスをとるか…葛藤します。
もし、生活リズムの乱れによって心身がつらくなった時は「そういえば家庭教師だったかカウンセラーだったかが何か言ってたな〜」と思い出していただければ幸いです( ´ ▽ ` )ノ
朝起きること、ご飯を食べること、夜眠ること、そして受験勉強。
いずれも自分でコントロールすることによって、自分に自信がつきます。
社会体験の機会を作ること
不登校状態の方にとって最も不足しているのは、社会との接点であることが多いです。
不登校とひきこもりの長期化との関連は既にいくつかの研究でも指摘されています。以下にいくつか文献をピックアップしました。
- 北村(2007)高校生不登校、中途退学の養護教諭による調査研究 -「ひきこもり」との関連において- 教育実践総合センター研究紀要 巻 16, p. 183-190
- 秋山(2007)不登校についての一考察その 2: 学校教育とひきこもり, フリーター, ニートとの関係 実践女子大学生活科学部紀要 44, 1-14
- 高橋, 千賀, 山脇(2021)不登校傾向の子どもにおける特性と社会生活の自立の関連 子ども家庭福祉学 21, 37-50
家庭教師カウンセラーとして私もこれまでに何度か出会った経験があるのですが、不登校状態からそのまま宅浪(自宅浪人)生活に入り、模試も受けることなく、「勉強しているから」を言い訳にしてモラトリアムな日々を送り、1年2年と過ぎていく…そのうちに社会的にひきこもり状態に…そんな方も少なくありません。
不登校状態から医学部へ行こうとするなら、おうちにこもって勉強するよりも、その前にもっと必要なことがあるかもしれません。
私はよく短時間のアルバイトをお勧めしています。社会経験を積むことができ、仕事を円滑に進めるための人間関係を構築するスキルを鍛えられます。自分の働きでお金を得る体験も非常に貴重なことです。
特に、医療機関や福祉の現場でアルバイトをすると、医学部に合格してどんなお医者さんになるか…と具体的なイメージを浮かべることができます。
「医学部に合格しよう」と漠然と受験勉強するだけでなく、「〇〇が専門のお医者さんになりたい」「〇〇な患者さんの役に立てるお医者さんを目指そう」…といった具体的なイメージは、医学部合格に向けての非常にポジティブで大きなモチベーションになります。
もちろん、最初は初めての社会生活は不安と心配に満ちたものになるでしょう。バイトがうまくいかなかったからといって落ち込んで勉強も手につかなくなるのでは本末転倒です。
家庭教師カウンセラーは臨床心理士としてメンタルや生活面のサポートをしつつ、並行して医学部受験対策を進めていけるように学習面のサポートも致します。
浪人中に社会的なスキルを実践し育成して、生活・性格の面でも自信を持って医学部に入学できるようにしましょう!
不登校経験を”消化(昇華)”すること
不登校経験をネガティブにとらえている人は、まだまだその経験を消化(昇華)できていないだけだと思います。
もちろん、社会人になってから苦手意識が出たときなどに「ああ、あのとき逃げずに学校に行っていればもっとメンタルが鍛えられていただろうに」と感じることはあるでしょう。
しかし、それは誰しも同じです。不登校経験があろうとなかろうと、現実逃避した人もいれば自分を守るための行動をとった人もいます。
不登校状態は一般的にはいわゆる”不適応”にカウントされると言えるでしょうから、不登校経験をポジティブにとらえすぎるのも考えものですが、ネガティブにとらえすぎる必要もありません。
自分なりに消化(昇華)すればいいのです。
つらい経験はしたけれど、その経験を適度に活かして新たな道へ進もうとしている。
不登校という経験を活かして、お医者さんとして自立し、社会貢献しようとしている。
すごいじゃありませんか!
なんて立派な心がけでしょう!
心の中のモヤモヤがすべて晴れることはないかもしれませんが、医学部受験をするならこの程度には消化(昇華)しておいた方がよいと思います。
国公立でも私立でも、医学部は生半可な姿勢では合格できません。
勉強も気持ちも、どちらかが中途半端だと合格は難しいです。
受験勉強に集中するためにも、自分なりに消化(昇華)しましょう。
医学部受験の面接でも、不登校経験は活かすことができます。
面接官の教授は、不登校経験があるかないかだけを見ているわけではありません。
受験生が「不登校という歴史を自分自身でどのように捉えているか」を見ています。
だからこそ、自分の中で消化(昇華)しておくことが大切です。
面接のためにだけ用意した“付け焼き刃の綺麗事”は簡単に見抜かれます。
あなたの経験は、あなたにしか消化(昇華)できません。
“つらい経験”を”貴重な経験”にするために、自分と向き合ってみませんか。
不登校だった経験を活かして、患者さんのさまざまな体験に共感できる優しいお医者さんになりましょう!
家庭教師カウンセラーなら専門的なカウンセリングやメンタルトレーニングを通して、あなたのお手伝いをすることができます。
自分と向き合うのはとても勇気が要ることです。
向き合おうとしているあなたを尊敬します。
一緒にがんばりましょう!
医学部にはメンタルが大切!
臨床心理士と
プロ家庭教師が
専門的にサポートします
思うように成績が上がらない方
予備校や塾だけでは心配な方
学力もメンタルも鍛えたい方
浪人生活は今年までの方
一緒にがんばりましょう^^